品質管理監査報告書2023
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大原橋「戦前につくられた9連のコンクリートローゼ橋」 1934年、台風被害によって流出した大原橋は、全長432mと当時としては大規模だったため、1936年に工事を開始し、1942年に完成した。当初、全部、鋼橋として再建される予定だったが、戦時下(太平洋戦争)で鋼材不足となってしまい、建設途中からコンクリートへ変更されたと云われている。 その結果、1連の鋼製トラス橋に、9連の鉄筋コンクリートローゼ橋が連なる珍しい形式の橋となり、戦前のものとしては、我が国最長のものとなった。アーチ状の曲線がおりなすコンクリート橋ならではの美しさがある。 2019年には、土木学会選奨土木遺産に認定された。【場所】 岡山市北区玉柏(たまがし)から牟佐(むさ)に向かう県道(旭川に架かる橋)。

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